真の後継者を育てるための3つのポイント

後継者の育成に関して必要な能力を３つ挙げさせていただきます。

まず、1つ目の力は、目標設定力です。企業が事業を成功させるためには、経営者と部下が一丸となって、ひとつの方向に進んでいく必要があります。そのためには、まず、経営者が確固たる目標を掲げる必要があります。そして、その目標をすべての部下に正しく伝えなければなりません。正しい目標を設定するための分析力と、それを伝えるためのコミュニケーション能力が身につくような後継者の育成を考える必要があります。

2つ目の力は、人心掌握力です。経営者の掲げる目標を実行していくことになるのは部下です。部下が最大のパフォーマンスを発揮できるようにするために大切なのは、部下が長所を活かした労働をするよう経営者が導いていくことです。部下の長所を見抜く洞察力、そして、部下に長所を自覚させる説得力が後継者に身につくような育成が求められます。

3つ目の力は、経営総合力です。企業の事業内容が専門化するほど、分野の細分化が進んでいき、連携が失われがちになっていきます。しかし、専門性を高めるだけでは、事業は成功しません。経営者に求められるのは、経営全体を俯瞰し、事業間で有機的な連携が行われるように働きかけていく力です。長期的、大局的視点を後継者に身につけてもらえるような育成をしていく
必要があります。

以上の3つの力を身につけた後継者を育成できれば、事業継承の際に、円滑な後継者選びができることでしょう。後継者の育成に関して、さらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

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